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【脳波の特徴】

  • 脳波とは、頭皮上から導出される脳の電気的活動を増幅して記録した波形のことです。

  • 脳波計とは、数十μVの0.5~30Hzの周波数帯域の波を中心に増幅して記録し、保存する装置のことです。

  • ​脳波検査とは、脳の機能をとらえる検査のことです。

<脳の構造と機能分布>

​生理機能検査学P110図Ⅱ-5より抜粋

​生理機能検査学P109図Ⅱ-4より抜粋

<脳波の基礎>

 脳波の周波数分類

  • δ波:0~3Hz。睡眠中にのみ現れます。

  • θ波:4~7Hz。安静覚醒時ではほとんど認められませんが睡眠脳波stage2で連続的にみられます。

  • α波:8~13Hz。安静閉眼覚醒時でみられ、開眼により抑制され、後頭部優位を示します。

  • β波:14Hz以上。前頭部、頭頂部、側頭部などに優位に現れます。覚醒時のみではなく入眠時にもみられます。

<正常脳波>

  • 10Hz前後、20~50μVのα波が後頭部優位に出現します。

  • ​左右差はあまりなく、左右対称です。

  • ​下図の〇をつけている部分に、後頭部優位に出ているα波が見られます。

​生理機能検査学P135図Ⅱ-25より抜粋

​また、異常波になると以下の動画のように波形が大きく乱れます。

<脳波賦活法>

 臨床症状があっても安静閉眼時には異常所見が認められない患者に対して、異常脳波を誘発させようとする方法が脳波賦活法です。

 賦活法には、開閉眼、過呼吸、閃光刺激、睡眠賦活の4つの方法があります。

1.​​開閉眼

  • ​安静閉眼状態で脳波を記録している間に、5~10秒間の開閉眼を数回行って、開眼によるα波の抑制状態を観察します。

  • ナルコレプシーの鑑別でも用いられます。

​生理機能検査学P159図Ⅱ-53より抜粋

2.過呼吸

  • 閉眼状態で1分間に20~25回の割合で3分間以上、できるだけ深い過呼吸を続け、その間の脳波を連続記録します。

  • 過呼吸によって波の振幅が増大し、徐派が混入し、増大するbuild upという現象があり、これが出現していないか観察する方法です。

  • 下図の〇をつけている部分に、build upが見られます。

​生理機能検査学P159図Ⅱ-55より抜粋

3.閃光刺激

  • 安静覚醒閉眼状態、暗環境下で、患者の眼前15~30㎝のところに、閃光用ランプ(ストロボスコープ)を置いて、さまざまな周波数の閃光を5~10秒間連続して与えて、異常波が認められないか観察するものです。

  • 後頭部優位に、光駆動といわれる特異な波形が現れることがあります。これは健常者でもある程度認められます。

  • ​下図の〇をつけている部分に光駆動が見られます。

​生理機能検査学P161図Ⅱ-56より抜粋

4.睡眠賦活

  • 脳波を連続記録して、脳波の波形から眠りの深さを観察しながら、そのなかに異常波が現れるかを観察するものです。

  • 自然に入眠していく過程を記録するのが最もよいとされています。

​生理機能検査学P161図Ⅱ-58より抜粋

【脳波計の特徴】

【臨床工学分野では…】

  • もし脳波測定中に電気メスを使用する場合は、心電図同様波形が乱れる可能性があります。

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